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ポコア 繋がろう広島さんと広島市へ要望書を提出するの巻  災害廃棄物編

  

 遅くなりましたが、アッコリンさんに続き、要望書提出の報告です☆



午後からは、広島市へ要望書を提出しました。


まずは、環境局へ脱原発に関する要望書と、災害廃棄物に関する要望書を
提出したのですが、

私が担当した災害廃棄物について報告します。


環境局の担当の方が二人対応して下さり、
私たちの訴えを穏やかに聞いて下さいました。


 

 災害廃棄物の焼却、埋立による放射性物質の二次汚染と、
 
事故以前のクリアランスレベルの80倍もの基準値への不安、

より安全な処理方法の確立をして頂きたいことなどを


環境局の方に伝えました。

 

 環境局の方は

☆災害廃棄物の受け入れについて、国には未定であると回答した。

☆安心、安全が重要で、確認できないと我々も困る。

☆慎重に対応することを検討する。


☆国が一月から全面施行される特措法の中身を検討する作業に入っている。


と回答して下さいました。





 電話での広島市環境局への問い合わせでも、丁寧に対応して下さって、

とても感謝しています。

 
 一月から特措法が全面施行されるということで

これからも注視していく必要がありますが、

広島市の対応にひとまず安心することができました。


広島市HPの「平成23年度の要望書受理状況」という所に要望書を受理したことを
載せて下さっています。
 

ポコア 繋がろう広島さんと広島市へ要望書を提出するの巻  災害廃棄物編_d0251710_1321761.jpg



 広島の子どもたちだけでなく、日本全国の子どもたちが

より安全に、安心して暮らせる社会にすること。

 
 そのことを忘れずに、自分ができることに取り組まなければと思います。 

(By とも)



   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆   要望書の内容  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 


【要望事項】
1.私たちにとって、とても大切な広島の空・大地・海が再び放射能汚染の危険にさらされることのないよう、また、広島に住む人たち、特に子供たちが放射能による影響を受けることがないよう、放射性物質が付着している災害廃棄物は、広島市において処分しないで下さい。(詳細は添付資料Ⅰ参照)

2.放射性物質が付着している廃棄物については、クリアランスレベルに準じた基準を早急につくり、処理方法に関して科学的知見を集め、再度の検討を行うことを国に働きかけて下さい。

【要望理由】
 東日本大震災では、多数の災害廃棄物が発生し、2011年4月に、環境省は全国の自治体に災害廃棄物の受け入れ処理に関する調査を実施し、10月に、再度自治体に対し、災害廃棄物の受入検討状況調査を行っています。
私たちは、被災地で困難に直面している方達に対し、支援することを望んでいます。
放射性物質が付着していない災害廃棄物については、受け入れるべきだと考えます。
 しかし、福島県外の地域においても農産物・土壌等から放射性物質が検出されており、災害廃棄物にも放射性物質が付着していると予想されます。環境省の調査によると、災害廃棄物(燃焼物)の放射能濃度が1,480Bq/kgである例もあります。(※1)放射性物質が付着した廃棄物に関しては、全国の自治体の受け入れる上で下記の問題点があると考えられます。

〈クリアランスレベルについて〉
原子炉等規制法では,10マイクロシーベルト/年(目安としてセシウム134と137の合計で100ベクレル/kg程度)を、放射性物質として扱う必要性の基準(クリアランスレベル)として定めています(※2)。従来この基準を超える廃棄物は、放射線障害を防止するためドラム缶封入・コンクリートピットへの埋設など、厳格な管理が義務づけられてきました。
放射能で汚染された災害廃棄物を適切に処理するため、クリアランスレベルに準じた基準を作る必要があると考えられます。


〈焼却における問題点〉
環境省は、「排ガス処理装置としてバグフィルター及び排ガス吸着能力を有している施設では焼却可能である」とし(※3)、焼却を前提として処理方針の検討を進めています。しかし、東京都の汚泥焼却施設近傍では、その施設がバグフィルターと排ガス洗浄設備を備えているにもかかわらず、空気中にセシウムを含むダストが舞上がる「二次汚染」の可能性が報告されました(※4)。
放射性物質に汚染された廃棄物の自治体での焼却、埋立による発生源の多発化は、放射能汚染を広める危険性があり、周辺住民の健康や、農畜産物への影響が心配です。
また、既存の焼却炉は、放射性物質に汚染された廃棄物を燃やすことを前提につくられていないため、排ガス処理装置を含む焼却炉そのものが汚染され、メンテナンスに困難が生じることも予想されます。

〈埋立における問題点〉
環境省は、放射性物質が大量に含まれる焼却灰について、6月23日に、放射性セシウムが8千ベクレル/kgまでならば埋立可能という基準を示しました(※3)。これは従来のクリアランスレベルの80倍という高い数値の基準であり、浸出水などの問題が心配です。

放射性物質は、燃やしても埋めてもなくならず、いったん拡散してしまうと、回収・除染は非常に困難です。
原爆投下後、祖父母や父母の努力によって復興した広島を、再び放射能汚染の危険にさらし、未来そのものである子供たちの安全を脅かすことはあってはならないことです。
私たちは、被爆地ヒロシマに住むものとして、親として、一人の人間として、世界に誇ることができ、安心して子どもを産み育てることのできる社会を作りたいと望んでいます。
また、ごみ処理施設で作業する方々、災害廃棄物を運搬する方々、そして広島市周辺に避難中の被災者の方々が安心して暮らせることを望んでいます。
以上の理由により、要望致します。

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※1 環境省 「災害廃棄物の広域処理の推進について」平成23年8月11日

※2 原子炉等規制法のクリアランスレベル10μSv/年を満たす放射能量の目安として、「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第61条の2第4項に規定する製錬事業者等における工場等において用いた資材その他の物に含まれる放射性物質の放射能濃度についての確認等に関する規則」に記載されている数値により、「セシウム134と137の合計で100ベクレル/kg程度」という基準が導出される。

※3 環境省「福島県内の災害廃棄物の処理の方針」平成23年6月23日

※4 山内知也(神戸大学大学院教授)「放射能汚染レベル調査結果報告書 東京都江東区における放射能汚染レベルと東部スラッジプラントが抱えている問題」(添付資料Ⅱ)

【資料Ⅰ】

1 放射能汚染された廃棄物については、クリアランスレベルに準じた基準(目安としてセシウム134と137の合計で100ベクレル/kg程度)を早急につくり、それらに沿って適切な処理をするよう国に働きかけること。

2 廃棄物処理場の放射能汚染の現状確認、また放射能汚染された廃棄物の持ち込みを防ぐため、放射性物質測定機器を早急に導入すること。

3 被災地の災害廃棄物の受入れにあたっては、受入れるすべてのものをすべての核種において詳細に調査し、1でつくった基準を満たしたものだけ受入れること。なお、受入れ前に調査結果を公表し、事前に市民の理解を得ること。また、受入れ後、実際に処分する前に市でも調査を実施し、安全を確認すること。

4 被災地の災害廃棄物だけでなく、汚染された地域から廃棄物を受入れる場合には、2と同様に放射性物質に汚染されていないことを確認すること。

5 民間業者が受入れる廃棄物についても、市の責任で安全を確認すること。

6 廃棄物処理場の汚染状況や、受入れた廃棄物処理以外に起因する地域の汚染の状況を継続的に調査把握し公開すること。公開したデータが、地域住民の理解を得られないレベルに達した場合は、その処分を速やかに中止し、受入れ中止を含めて再検討をすること。







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by pocoapoco-h | 2011-11-11 00:00 | 活動報告